- ROMイメージとは何ですか?/どこで手に入りますか?
ROMイメージとはゲームをカセットやCDから吸い出してエミュレータなどで使用できるかたちにしたものです。ゲームソフトにも当然、著作権が存在するので、ROMイメージを他人から貰ったりインターネットなどでアップロード/ダウンロードすると著作権法違反になります。著作権法で認められている範囲内で入手するには、自己所有するカセットやCDから吸出し機と言われる機械を使って自分でROMイメージを作成することになります。
エミュレータ自体には何ら違法性はありませんが、ROMイメージについては著作権法違反に繋がる行為が多々あるので、掲示板やメールなどで「ROMをください」とか「ROMはどこにありますか?」などと聞くことは絶対にしないでください。
- 「Disksys.romがありません」というエラーが出ます。
Disksys.romをVirtuaNES.exeと同じフォルダに置いておけばこのエラーメッセージは出ません。Disksys.romがあるのにこのエラーが出る場合は、ROMファイルが壊れている可能性があるので、新たに吸い出すなりしてみましょう。
Disksys.romはディスクシステムのゲームを動かす際に必要なBIOSイメージです。BIOSとは、Basic Input Output Systemの略で、パソコンやゲーム機などの最も基本となるプログラムです。Disksys.romは、ゲームのROMイメージと同様にメーカーの著作物なので、インターネットなどでダウンロードすることは違法行為となります。どうしても入手したいという人は、実機からの吸い出し方法等を解説しているサイトがありますので、そちらで調べてみましょう。
- 「未対応の形式です」というエラーが出ます。
VirtuaNESが対応しているのは、NES、FDS、NSFの各形式のみです。それ以外の形式のファイルを開こうとするとこのエラーが出ます。拡張子が合っていても、ファイルが壊れていたり、実際の形式が違っていれば開けません。
- 「マッパー○○は未サポートです」というエラーが出ます。
VirtuaNESでサポートしていないマッパーを使用しているゲームを開こうとした際に出るメッセージです。サポートしているマッパーはこちら。パチ物や改造品のゲームを開こうとするとこのエラーメッセージが出ることがありますが、基本的にVirtuaNESではパチ物や改造品をサポートしていませんし、サポートする予定もありません。
- 拡張子の関連付けってどうやるの?
NESファイル等を右クリックして、「アプリケーションから開く」を選択し、「ファイルを開くアプリケーションの選択」ダイアログの「その他」のボタンを押してVirtuaNESを選択します。この時、「これらのファイルを開くときは、いつもこのアプリケーションを使う」にチェックを入れるのを忘れずに。なお、ファイルを開くアプリケーションのダイアログは関連付けが無い状態でダブルクリックしても出てきます。
- セーブデータ/ムービーデータがロードできません。
ロードしたいデータに記録されているゲームと同タイトルのROMイメージを開いておく必要があります。ただし、ムービーデータの仕様はVirtuaNESのバージョン(特にv0.60以前)によって異なっているため、ロードできなかったり、それを記録したバージョン以外では正常に再生できないことがあります。また、それらが他人のデータなどであった場合、ROMイメージのCRCの違いによりロードできないことがありますが、「エミュレータ設定」の「ステート/ムービーのCRCチェックを行う」をオフにするとロードできるようになることもあります。
- バッテリバックアップファイル(.sav)のロード方法は?
例えば、「JustBreed.nes」というROMイメージのバッテリバックアップをロードしたいなら、バッテリバックアップファイルのファイル名を「JustBreed.sav」として、「フォルダ設定」で指定したバッテリバックアップのフォルダに置いておけばROMイメージを開くと自動でロードされます。
- ゲームが動きません。/途中で止まってしまいます。
まずは、アーカイブ同梱のProblem.txtを見てください。そこに同タイトルのゲームが記載されていたら、現バージョンではサポートされていないということで諦めてください(そのうちサポートされるかも知れませんが)。そこに記載されていない場合、一番に考えられる原因はROMイメージの異常です。ROMは正常かどうか(特にマッパーやミラーの設定)をGoodNESなどのツールでチェックしてみてください。
なお、キーボードのスペースキーには1フレーム進める(ポーズする)という機能がショートカットキーとして割り当てられているため、スペースキーを押すとゲームが止まってしまったようになりますが、これは正常な動作です。この状態はポーズ(デフォルトではPキー)を解除すれば元に戻ります。
- ゲーム画面が変です。
まずは、このページの「ゲームが動きません。/途中で止まってしまいます。」を参照して、そのゲームがサポートされているか、ROMイメージが正常かどうかをチェックしてください。それをクリアした上でなお画面がおかしい場合は、「グラフィック設定」の「全てのスプライトを表示」を無効にすると解決することもあります。この機能は実機にはない機能なので通常時は無効にしておいた方が良いかも知れません。また、「ゲーム固有オプション」の設定次第でちゃんと表示されるようになることもあるので、そちらも試してみましょう。以上で解決しなかった場合は、サポート掲示板等で報告して頂ければ、作者様がきっと善処して下さるでしょう。
- 画面がぼやけて見えます。
ビデオカードによってはビデオカードの自動補間機能が効いてしまい画面がぼやけたように見えることがあります。この問題は「グラフィック設定」の「サーフェスをシステムメモリに取る」または「2倍サイズで描画する」のオプションを有効にすると解決することもあるので、各オプションの有効/無効を色々試してみてください。大抵の場合、前者のオプションを有効にするだけで自動補間は抑止されるはずです。後者のオプションは「TVサイズに補正」のオプションが有効になっていると効果がないので注意してください。ただし、以上のオプションは動作が重くなる原因にもなるので注意してください。
なお、8ビットカラーのフルスクリーンモードではビデオカードに関係なく自動補間は効かなくなります。また、ビデオカードのドライバ自体のオプションに自動補間を抑止するオプションがあればそれを有効にするのも1つの手段です。
- 他のエミュレータより動作速度が若干遅い気がするのですが?
VirtuaNESのFPS60の速度はほぼ実機の速度と同じになっています。ゲームの動作や音楽などが他のエミュレータより遅いのは他のエミュレータが速いせいです(そもそもエミュレータ同士で再現性を比較するのは意味がありません)。
- ゲームが非常に重いのですが。
CPUパワーが足りなかったり(300MHz以下)、ビデオメモリが4MB以下などの古いビデオカードだったりすると、ゲームによっては極端に重くなったりもします。また、「グラフィック設定」の「2倍サイズで描画する」、「サーフェスをシステムメモリに取る」、「TVサイズに補正」、「TVフレームを表示」、「擬似VTモード(スキャンライン表示)」などのオプションが有効になっていると重くなることがあるので、これらのオプションを無効にしてみてください。また、「HELを使用する」のオプションを有効にすると多少軽くなることもあります。他には、ビデオカードのドライバが原因ということもあります(最新のドライバだから良いとは限りません)。
- 画面の左端に黒い帯が表示されるのですが?
一部のタイトルでそのような帯が表示されることがありますが、これはファミコン本体の機能として存在するもので、ROMやエミュレータの不具合ではありません(実際のTV画面ではあまり見えないだけです)。v0.35以降では「グラフィック設定」の「画面左端クリップを行う」でこれを抑止することができます。
- 画面がカクカクする。/画面がブレる。
モニタ周波数を60Hzにして「グラフィック設定」の「同期を取って描画」を有効にした上で、「Sleepを使用する」を無効にするか「エミュレータ設定」の「オートフレームスキップ」を無効にするとそのような症状はほとんど目立たなくなります。ただし、CPU使用率は100%になります。なお、どちらもモニタ周波数にゲームのスピードが依存するようになるので、60Hzを指定できない場合は使用しないで下さい。